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七 ほんとは、今日一番に言いたかったんだけどな。

side咲桜13

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「? そうか。えらいな」

家事全般に意識を傾けて来ていて勉強があまり得意ではない私が、自分から勉強したこと自体珍しい。

「その……前に流夜くんが言ってた意味がわかりました」

「………」

流夜くんはこれだけでは意味がわからなかったようで、首を傾ける。

「その……昔は、えと……契りがあって、それで結婚って考えだったんだねっ」

声が裏返った。えーと、これ以上はどうぼかした言い方をしたらあああああ。

「まあ、平安時代とかは特にそうだよな」

流夜くんは、さすが歴史科の先生、大まかな意味をわかってくれたらしい。

「だから流夜くん、卒業までないって言ってたんだねっ」

まだ声が裏返っている。流夜くんはぽかんとした。

「咲桜? どういう解釈だ……?」

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