朧咲夜4-朧なはなの咲いた夜-【完】

桜月真澄

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三 まず爆発させないから。

side咲桜17

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「まあ、学生が教育方針で経営側に喧嘩売るなよって話だな」

……教育方針で理事と揉めたって……。

「ど、どういう高校生なんですか……?」

私が驚くと、蒼さんは投げやりに言った。

「まー愉快なガキ共だったんだな」

「お前ら今でも変わんねーだろ」

「しょうがない。そういう奴ら、天科サンは集めたんだから」

はあ、とため息を吐く蒼さん。

なんか……初代の十三人――今では桜学の名ももじって『十三桜(じゅうさんざくら)』って呼ばれているんだけど、十三桜の高校生の頃のお話とか訊いてみたい……。

「あの、皆さんってどんな高校生だったんですか?」

私が訊くと、蒼さんは流夜くんを睨んだ。

「ほら見ろ流夜。興味持たれちまったじゃねえか」

「お前じゃない。十三にだ」

あ、ダメ、だったかな?

「すみません、出過ぎたことを――」

「俺らはなあ、バラバラだった」

「え……ばらばら?」

と言うか、話してくれるんだ? 気分を害してしまったかと思ったんだけど……。

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