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三 まず爆発させないから。

side咲桜12

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蒼さんは、少し困ったような微笑みを見せて挨拶してきた。

気が立っていたのは先ほどだけで、私や流夜くんに怒っているわけではないようだ。

蒼さんが流夜くんに目をやる。

「恋のとこ行くつってもまだ開店前だろ。あがってくか?」

「白(ましろ)は?」

「紫(ゆかり)と翠(みどり)と出かけてる」

「四つ子も?」

「四つ子!?」

私が素っ頓狂な声をあげると、蒼さんは平坦な瞳をした。

「四つ子じゃねえよ。華取、どうぞ入ってくれ」

私が玄関先で止まったので、蒼さんが中に招いてくれた。

「正確には双児の年子。流夜たちが面白がってそう言ってるだけだから」

蒼さんが呆れたように言うと、流夜くんはくすくす笑っている。

そして続けて説明した。

「白が蒼の嫁さんで、紫と翠は蒼の妹なんだ」

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