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二 さて。
side流夜9
しおりを挟む咲桜は割かしさっぱりしているし、対して松生は咲桜への依存度が強いようだから、松生の方がこういった感覚は持ちやすいのかと思っていた。
が、松生にその様子はなく、咲桜の方が抱いたか。
……理屈じゃない、か。
「私の友達なのに~」
「そうだよな」
ぽんぽん。頭を撫でる。
「私だって笑満すきなのに~」
「な」
とんとん。背中を軽く叩く。
「遙音先輩のばか~」
「まああいつは基本馬鹿だよな」
俺らの方に来ちゃうし。
咲桜の言葉とは意味は違うことは確実だけど、同意。
「うう~~~りゅーやくんの意味ちがう~」
……混乱していてもそこはわかるのか。
咲桜は俺のシャツの肩口を摑んで、額を押し当てた。
「……大丈夫だろ」
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