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二 さて。

side咲桜28

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「は、遙音くん楽しそうだね」

「そりゃあもう。笑満ちゃんから言質取れたし?」

「彼女に言う言葉じゃないですよ。訂正してください」

「妬いてんのか? 王子サマ」

帰り道が何故か三人だった。

笑満と遙音先輩と、分かれ道までの短い時間。

帰りがこのメンバーになったのは初めてだった。

「別に妬きませんけど」

私は憮然と返す。

遙音先輩が笑満に対して俄然余裕綽々なのは、どこか気に喰わない。

でも、そう思う理由もわからない。

話題ずらすか。

「先輩って、龍生さんとこにいたんでしたっけ?」

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