34 / 293
二 さて。
side咲桜12
しおりを挟む「今度休み空いてたら出かけないか?」
「え?」
問われて、反射的に隣に立つ流夜くんを見上げた。
ただいま二人で夕飯の準備中。
在義父さんは定時ではあがれないようなので、二人で先にいただくつもりだった。
在義父さんに言われて以来、夜に私が流夜くん宅へ向かうことは少なくなった。
かと言って全くないわけではないけど、私が学校から帰って流夜くんのとこへ行く、から、流夜くんが吹雪さんのところへ行く前に華取家に寄る、という形にいつの間にか変わっていた。
家族に認められているのはいいことだ。
「お出かけ?」
「そう。咲桜を連れて行きたいとこが出来たから」
「で……でー、と?」
「嫌か?」
ぶんぶん首を横に振った。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
PrettyGirls(可愛い少女達)ーレディースバンドの物語ー【学生時代とセミプロ時代】
本庄 太鳳
ライト文芸
田中麗奈は、大人しく控えめであり。いつも教室では、一人ぼっちの存在であった。家でも、無口でいたが。尊敬するのは、姉の茉莉子であり。茉莉子は、小学生からトランペットを吹いていた。茉莉子の通う教室でも、先生や父兄から賛美を浴びていたのが麗奈の目に焼き付いていた。そんな麗奈も、姉と同じ教室に通うのだが、憧れのトランペットはもう人数がおり。ユーフォとなっていた。そんな麗奈が、中1の時あるものと出会い。そこから、麗奈の人生は変わっていった。そんな彼女と、巡り合った3人。そんな4人の物語です。
可不可 §ボーダーライン・シンドローム§ サイコサスペンス
竹比古
ライト文芸
先生、ぼくたちは幸福だったのに、異常だったのですか?
周りの身勝手な人たちは、不幸そうなのに正常だったのですか?
世の人々から、可ではなく、不可というレッテルを貼られ、まるで鴉(カフカ)を見るように厭な顔をされる精神病患者たち。
USA帰りの青年精神科医と、その秘書が、総合病院の一角たる精神科病棟で、或いは行く先々で、ボーダーラインの向こう側にいる人々と出会う。
可ではなく、不可をつけられた人たちとどう向き合い、接するのか。
何か事情がありそうな少年秘書と、青年精神科医の一話読みきりシリーズ。
大雑把な春名と、小舅のような仁の前に現れる、今日の患者は……。
※以前、他サイトで掲載していたものです。
※一部、性描写(必要描写です)があります。苦手な方はお気を付けください。
※表紙画:フリーイラストの加工です。
光のもとで1
葉野りるは
青春
一年間の療養期間を経て、新たに高校へ通いだした翠葉。
小さいころから学校を休みがちだった翠葉は人と話すことが苦手。
自分の身体にコンプレックスを抱え、人に迷惑をかけることを恐れ、人の中に踏み込んでいくことができない。
そんな翠葉が、一歩一歩ゆっくりと歩きだす。
初めて心から信頼できる友達に出逢い、初めての恋をする――
(全15章の長編小説(挿絵あり)。恋愛風味は第三章から出てきます)
10万文字を1冊として、文庫本40冊ほどの長さです。
夢はお金で買えますか? ~とあるエンタメスクールの7カ月~
朝凪なつ
ライト文芸
東京メディアスクール。略してTMS。
アニメ、ゲーム、キャラクターデザイン、漫画、小説・シナリオ、声優のプロを育成する専門スクール。
一年で約100万円かかる二年制のスクールに夢を叶えるために通う生徒たち。
・スクールに仕方なく就職した佐久間晧一(事務員、契約社員)
・ライトノベル作家を夢見る大学生の木崎彩(小説・シナリオ学科)
・声優を目指して入った会社員の高梨悠理(声優学科)
・イラストで食べていきたいと会社を辞めた河野いちか(キャラクターデザイン学科)
スクールで働く者と、夢を目指して通う者たち。
様々な人とそれぞれの思いが交錯するスクールでの、それぞれの物語。
*+*+*+*
以前、別のペンネーム、『夢は甘いか、苦いか、しょっぱいか』というタイトルでWeb連載した作品を
改題、本文修正して投稿しております。
【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
この夢が醒めるまで──図書室から始まる恋の物語
蒼村 咲
恋愛
読書好きの高校一年生、富永香乃。香乃はある日の放課後、いつものように訪れた図書室で見かけた男子生徒にひとめぼれしてしまう。その正体は図書委員長である三年生、佐伯和斗だった。思い切って話しかけてみる香乃。けれどどうやら彼には何か事情があるようで──…。
※更新は不定期です。
※『この夢が醒めるまで──図書室から始まる恋の物語』は仮題です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる