27 / 64
二 アザの伝説
side千波12
しおりを挟む藍田玲哉の名前がある。
でも、向こうから連絡はない。
藍田くん、わたしに持ってるだけでもいいから、って言ってたし……。
「ぬおおおおおお! なんでわたしがこんな煩悩を……!」
布団にぐりぐり頭を押し付けて叫ぶ。
イロコイとは無縁の場所にいたのに……!
「そうだ! 藍田くんがわたしに気がないとわかればわたしもすっきりするはず!」
とか安直なことを考えて、メッセージを打った。
『藍田くんは彼女いないんですか?』
いや待て。これはわたしの方が気があって探ってる風にしか――あ、送信しちゃった。
そしてすぐに既読がついた。
『いないよ。俺が好きなのは、千波ちゃん』
そして返事が帰って来た。……え。
『電話してもいい?』
続けて藍田くんからのメッセージ。
わたしの思考回路がついていけないうちに、着信音が鳴った。
「は、はいっ」
あ。思わず出てしまった……。
『千波ちゃん、今大丈夫……?』
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる