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5 鬼人

side真紅16

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「白は女の子だよ。ちょっと色々あって、今は男として過ごしてるけど。だから架。俺は将来的には御門に婿養子に入る予定だから、小路の後継者とかどうでもいんだわ」

「――――」

桜城くん、魂でも抜かれたように唖然としてしまった。

「お前の予定に勝手に俺を組み込むな。俺が話した人以外では小路には一人としてばれていないんだが……真紅にばれるとは思ってなかった」

「あ、ごめん、なさい」

「謝るな。口外されては困るけどな。今は男として生きてゆく身だ。色々あってな」

白桜さんは、黒藤さんの言葉を繰り返した。

……色々。

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