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1 月夜の吸血鬼

side真紅6

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「食べ……!? 吸血鬼じゃなくて食人鬼だったの!?」

ダーマーとかああいったタイプ!? 私が叫ぶと、「騒ぐな」と呆れ気味に言われた。

「俺は混血だけど、人肉食はしない。吸血もそんな必要ねーし」

「それはさらに胡散臭さが増すんだけど」

「そりゃそーだ。ま、いいや。傷見せろ。治療、途中だから」

「……はい?」

「傷。出血は止めて俺の血を容れたから、もう死ぬことはないけど、傷があったままだと痛みはあるだろ? その傷跡消しなら出来る」

「傷……」

って、背中と首筋?

「ほら、服脱げ」

「………。! ギャーッ!」

そして冒頭に戻る。

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