朧咲夜5-愛してる。だから、さようなら。-【完】

桜月真澄

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side咲桜24

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《白》への急な来訪者。

大和斎月。

流夜くんの相棒にして弟。

やばー! ここ遙音先輩いんだけど! 私が知る限り、まだ先輩と斎月の間に面識はないはずだ。

「いらっしゃいませー。咲桜の知り合い?」

案の定、カウンターの中の先輩が私に訊いて来た。

「はじめまして、夏島さん。将来的に咲桜姉様の妹です!」

ややこしいバラし方するな! そして斎月の方は先輩のこと把握済みか! やっぱりな!

先輩はきょとんとして瞬いている。

……うん、これが深い『流夜くんたちと遙音先輩の差』か。

「咲桜ねえさま? 咲桜ってきょうだいいたっけ?」

「ええ!? あたし知らないんだけど! 咲桜! いつの間にそんな子が出来たの⁉ あたしに飽きたの!?」

「そんなわけないでしょう! 私の女の子の一番は笑満だって!」

もっとややこしい誤解を生みだしている幼馴染(わたし)たちに、吹雪さんから一喝が降りた。

咲桜、笑満、頼と斎月、とばっちりで先輩まで、正座。

吹雪さん仁王立ち。

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