朧咲夜5-愛してる。だから、さようなら。-【完】

桜月真澄

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side咲桜30

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結局、朝まで二人とも眠りはしなかった。

ソファに隣り合って座って、流夜の肩に頭をもたれさせて、たまに話して、静かになってを繰り返して、朝日を見た。

時間、だ。

「……咲桜」

「……はい」

「……帰ろうか」

「…………うん」

いつものように差し出された手を取って、華取の家に戻った。

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