朧咲夜5-愛してる。だから、さようなら。-【完】

桜月真澄

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side流夜6

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「教頭先生? 知って……るんですか?」

知ってるも何も同僚なのだろうが。その顔色をなくした声に、海彦教頭の強張ったものを感じる。

「……桜庭の………」

続いた言葉は、周りが勝手に俺たちを呼んでいる呼称だった。

『悪夢の三人』

「神宮――先生。本当に、あなたなんですか? ……」

問われて、いつもの態度で答える。ただ、学校での『いつも』ではないから、違和感を覚えるんだろう。

「周りがどう呼んでいたかは知りませんが、そこの二人と同期だったのは本当です。出身も桜庭です」

「本当――なんですか……」

「……わかっていただけました?」

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