朧咲夜5-愛してる。だから、さようなら。-【完】

桜月真澄

文字の大きさ
上 下
108 / 289

side咲桜1

しおりを挟む

「……お寺?」

流夜くんからのお誘いのデートで、何故か寺に連れて来られた。

しかもここって……。

今回ばかりは流夜くんの考えがわかってしまい、狼狽(うろた)えた。

「ん。どうぞ?」

手を差し出されて、刹那迷ってから渋々の顔を隠せずに取った。

「……ここ、知ってたの?」

「在義さんから聞いた」

「……そっか」

私の視線は俯いてしまう。

……ここが嫌なわけではないのだけど。大すきと連呼していても、まだ心に引っかかるものがあるのも否めない。

そこに在義父さんとではなくて流夜くんと一緒ってどうしよう。

「……嫌だったら、帰ろうな」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

サドガシマ作戦、2025年初冬、ロシア共和国は突如として佐渡ヶ島に侵攻した。

セキトネリ
ライト文芸
2025年初冬、ウクライナ戦役が膠着状態の中、ロシア連邦東部軍管区(旧極東軍管区)は突如北海道北部と佐渡ヶ島に侵攻。総責任者は東部軍管区ジトコ大将だった。北海道はダミーで狙いは佐渡ヶ島のガメラレーダーであった。これは中国の南西諸島侵攻と台湾侵攻を援助するための密約のためだった。同時に北朝鮮は38度線を越え、ソウルを占拠した。在韓米軍に対しては戦術核の電磁パルス攻撃で米軍を朝鮮半島から駆逐、日本に退避させた。 その中、欧州ロシアに対して、東部軍管区ジトコ大将はロシア連邦からの離脱を決断、中央軍管区と図ってオビ川以東の領土を東ロシア共和国として独立を宣言、日本との相互安保条約を結んだ。 佐渡ヶ島侵攻(通称サドガシマ作戦、Operation Sadogashima)の副指揮官はジトコ大将の娘エレーナ少佐だ。エレーナ少佐率いる東ロシア共和国軍女性部隊二千人は、北朝鮮のホバークラフトによる上陸作戦を陸自水陸機動団と阻止する。 ※このシリーズはカクヨム版「サドガシマ作戦(https://kakuyomu.jp/works/16818093092605918428)」と重複しています。ただし、カクヨムではできない説明用の軍事地図、武器詳細はこちらで掲載しております。 ※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。

手紙屋 ─ending letter─【完結】

Shizukuru
ライト文芸
終わりは突然、別れは必然。人が亡くなるとはそう言う事だ。 亡くなった人の想いの欠片が手紙となる。その手紙を届ける仕事こそ、黒須家で代々受け継がれる家業、"手紙屋"である。 手紙屋の見習いである黒須寧々子(JK)が仕事をこなしている時に、大事な手紙を白猫に取られてしまった! 白猫を探して辿り着いた神社で出会ったのは……金髪、カラコン、バチバチピアスのド派手な美形大学生だった。 顔はいいが、性格に難アリ。ヤダこの人と思ったのに……不思議な縁から始まる物語。

【完結】人前で話せない陰キャな僕がVtuberを始めた結果、クラスにいる国民的美少女のアイドルにガチ恋されてた件

中島健一
ライト文芸
織原朔真16歳は人前で話せない。息が詰まり、頭が真っ白になる。そんな悩みを抱えていたある日、妹の織原萌にVチューバーになって喋る練習をしたらどうかと持ち掛けられた。 織原朔真の扮するキャラクター、エドヴァルド・ブレインは次第に人気を博していく。そんな中、チャンネル登録者数が1桁の時から応援してくれていた視聴者が、織原朔真と同じ高校に通う国民的アイドル、椎名町45に属する音咲華多莉だったことに気が付く。 彼女に自分がエドヴァルドだとバレたら落胆させてしまうかもしれない。彼女には勿論、学校の生徒達や視聴者達に自分の正体がバレないよう、Vチューバー活動をするのだが、織原朔真は自分の中に異変を感じる。 ネットの中だけの人格であるエドヴァルドが現実世界にも顔を覗かせ始めたのだ。 学校とアルバイトだけの生活から一変、視聴者や同じVチューバー達との交流、eスポーツを経て変わっていく自分の心情や価値観。 これは織原朔真や彼に関わる者達が成長していく物語である。 カクヨム、小説家になろうにも掲載しております。

【完結】離婚の危機!?ある日、妻が実家に帰ってしまった!!

つくも茄子
ライト文芸
イギリス人のロイドには国際結婚をした日本人の妻がいる。仕事の家庭生活も順調だった。なのに、妻が実家(日本)に戻ってしまい離婚の危機に陥ってしまう。美貌、頭脳明晰、家柄良しの完璧エリートのロイドは実は生活能力ゼロ男。友人のエリックから試作段階の家政婦ロボットを使わないかと提案され、頷いたのが運のツキ。ロイドと家政婦ロボットとの攻防戦が始まった。

飛び立つことはできないから、

緑川 つきあかり
ライト文芸
青年の不変なき日常に終わりを告げるように、数多の人々が行き交う廊下で一人の生徒を目にした。 それは煌びやかな天の輪っかを頭に載せて、儚くも美しい女子に息をするのさえ忘れてしまう。 まるで天使のような姿をした少女との出逢いが、青年の人生を思わぬ形で変えていくことになる。

あやかしよりまし

葉来緑
ライト文芸
超自然的存在・妖(あやかし)が見える少年──稲生修一郎と、 様々な種類の妖達の物語。 ある日、修一郎は一人の少女に出会う。少女は自分の事を、 “座敷わらし”だと話すが…… ■2006年に一般公開されたサウンドノベルのテキスト版です。 のちにアプリ版の際に追加されたシナリオが含まれます。 ※全六日+追加エピローグで本作は完結してます。 七話以降の【あやかしよりまし逢魔】は2008年に公開された後日譚であり、続編です。 「連載中」に変更し、少しづつアップロードしていきます。 1作目の四、五倍ほどのボリュームでかなりの長編です。 作中の”一日”のテキスト量が2万字以上とかなり多いので、今後は分割していくと思います。 あらかじめご了承ください。

片翼天使の序奏曲 ~その手の向こうに、君の声

さくら怜音/黒桜
ライト文芸
楽器マニアで「演奏してみた」曲を作るのが好きな少年、相羽勝行。 転入早々、金髪にピアス姿の派手なピアノ少年に出くわす。友だちになりたくて近づくも「友だちなんていらねえ、欲しいのは金だ」と言われて勝行は……。 「じゃあ買うよ、いくら?」 ド貧乏の訳ありヤンキー少年と、転校生のお金持ち優等生。 真逆の二人が共通の趣味・音楽を通じて運命の出会いを果たす。 これはシリーズの主人公・光と勝行が初めて出会い、ロックバンド「WINGS」を結成するまでの物語。中学生編です。 ※勝行視点が基本ですが、たまに光視点(光side)が入ります。 ※シリーズ本編もあります。作品一覧からどうぞ

好きな人の好きな人

ぽぽ
恋愛
"私には10年以上思い続ける初恋相手がいる。" 初恋相手に対しての執着と愛の重さは日々増していくばかりで、彼の1番近くにいれるの自分が当たり前だった。 恋人関係がなくても、隣にいれるだけで幸せ……。 そう思っていたのに、初恋相手に恋人兼婚約者がいたなんて聞いてません。

処理中です...