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side咲桜68
しおりを挟む……じゃあ斎月ってなんなんだろう。
先輩が斎月のことを知る日がいつ来ようと、年下であることに変わりはない。
……ショック受けないといいけど。
「頼、あとでカメラ回収するからね」
横の頼にちくりと言う。
頼がこっそりカメラを廻していたのは承知だった。
「……はーい」
「やっぱ今寄越しなさい。データ抜き出したでしょ」
頼、無言で懐に入れていたメモリディスクを渡してきた。
ほんと隙がないなー。
「よくわかってんね。こっち全然見てないのに」
「お前の謎言動に何年付き合ってると思ってる」
声一つで何かを企んでいるかくらいはわかる。
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