朧咲夜5-愛してる。だから、さようなら。-【完】

桜月真澄

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side咲桜68

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……じゃあ斎月ってなんなんだろう。

先輩が斎月のことを知る日がいつ来ようと、年下であることに変わりはない。

……ショック受けないといいけど。

「頼、あとでカメラ回収するからね」

横の頼にちくりと言う。

頼がこっそりカメラを廻していたのは承知だった。

「……はーい」

「やっぱ今寄越しなさい。データ抜き出したでしょ」

頼、無言で懐に入れていたメモリディスクを渡してきた。

ほんと隙がないなー。

「よくわかってんね。こっち全然見てないのに」

「お前の謎言動に何年付き合ってると思ってる」

声一つで何かを企んでいるかくらいはわかる。

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