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side咲桜65

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再度言われて、笑満のご両親は驚愕の顔色になる。

……流夜くんと降渡さん、このあと大変そうだなあ。

「す、すみません!」

「……いえ。よく言われるので」

笑満のご両親はまだ申し訳ない顔で吹雪さんを見ている。

私が思ったほど、吹雪さんの反応は攻撃的ではなかった。

もっと笑顔で潰しにかかるかと思った。

「私は、もうすぐ藤城は辞めます。遙音の保護者であることは変わりありませんが、一に頼るべきは俺たちではなくなるはずです」

すっと、流夜くんの声で吹雪さんの怒りは収まったように場が静かになった。

「遙音のこと、どうかよろしくお願いします」

流夜くんが頭を下げた。

倣うように笑満の隣にいる吹雪さんも、降渡さんもカウンターから出て来て頭を下げた。

笑満のご両親はびっくりしたようにまた顔を見合わせてから、憲篤おじさんが答えた。

「はい。こちらこそ」

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