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side咲桜57

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「………」

「オト――
「生満子。……一ついいかな?」

言い差した生満子さんを制し、憲篤おじさんはテーブルの上で指を組んだ。

「遙音くんは、学問の世界だと言ったね?」

「はい」

「遙音くんの言う学問とは、机上でのもの?」

「……いえ。神宮たちと同じ、実践です。現場で携わるものです」

「人の死は、怖くない?」

的に一本矢が刺さったような真正面からの痛み。

先輩はそれを受け止めるのだと覚悟したようだ。

「怖いですよ。たぶん、逃げ出したくなると思います」

「………」

「でも、それでもまた戻ると思います。何度辛い目に遭っても。神宮たちと同じ場所に」

それほど、流夜くんたちに憧れてしまったんだ……。

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