朧咲夜5-愛してる。だから、さようなら。-【完】

桜月真澄

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side咲桜25

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「……支配側の中でもトップ――最底辺じゃねえか。くそ、タチ悪ぃ」

頼は珍しく――本当に珍しく感情の起伏を面に見せていた。チッと舌打ちつき。私は首を傾げた。

「……トップなのに底辺? しかも最底辺ってなに」

「………」

頼は機嫌が悪そうな顔で手を放して、ふいっとそっぽを向いた。

「カレシに訊いてみたら? あの人のが咲桜にわかりやすい説明くれんじゃない? IQ測定不可能なんて俺は出したことないし」

「な――何怒ってんの? 私が何かしたなら言ってよ。直すから」

笑満の方へ歩く頼を追う。頼は憤然と歩を緩めない。ん? 何が測定できなかったって?

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