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六 わりーわりー、足が滑った。
side咲桜8
しおりを挟む「…………」
「………………自分の?」
確定的なことを言った流夜くんに、今度こそ私は言葉を失った。
じ、自分からばらした⁉
宮寺先生は先生で、まだ呑み込めていないのかぽかんとした顔をしている。
「そういうことだから。華取咲桜は俺のだから、お前に泣かされると気分が悪い」
「は―――? …………えええええっ⁉ おま、本当に本気で言ってんのか⁉」
「当り前だ。てか、俺は今年で学校変わるし、咲桜が卒業したら結婚するから」
「―――――!」
明け透けに言い過ぎじゃない!? 絶対大丈夫じゃないよね!?
「な―――」
ひくり、と宮寺先生が息を呑んだのが聞こえた。
「なんで」
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