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五 タチが悪いタイプの天才だ。
side咲桜63
しおりを挟む「おかえりなさい!」
「あ……ただいま……」
言った直後、流夜くんは夜目にわかるほど顔を赤らめた。
「? どしたの?」
「いや……随分言ってなかったから……」
「なにを?」
「……気にするな」
「今のは気になるよー」
バツが悪そうにそっぽを向く流夜くんの腕を摑んで、早く! と家の中へその手を引いた。
箏子師匠の注意は――ちゃんと、聞いておくよ。おけるかな?
だって、『ただいま』って言って私のところへ帰って来てくれたことが、嬉しくて。
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