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五 タチが悪いタイプの天才だ。

side頼4

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「撮った写真は総て咲桜によって管理されていました。咲桜がダメだというものはネガを燃やされました」

「……結構過激だな」

「んで、そのときの写真も燃やされました。俺としては気に入ってたんですけど」

「………」

「見ます? 一枚だけ焼いたヤツあんですよ。今なら特別にタダでいいですよ?」

「………」

先生は黙って手を出して来た。

苦笑を隠せず懐を探った。

余裕ばっかだと思ったら、咲桜のことになると急に子供っぽいところも見せる。

この人いじんの面白―。

くっそむかつくけどさ。

「咲桜が手を引いた場面です。お前も助けろって、まあガチで殴られた思い出の一発目ですね」

「……――手を引いたって物理的な意味だったのか!?」

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