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五 タチが悪いタイプの天才だ。
side咲桜15
しおりを挟む「まあお前が入りたくなきゃそれでいんだが。特に他意はない」
簡単に答えられて、先輩の眉が動いた。
「なんか知んねーけど入るわ。したら堂々一年の教室行けるもんな?」
「来てどうすんですか?」
私は疑問符を浮かべる。
今までだって堂々と一年の教室に来ていたような気がするけど……。
「決まってんだろ。笑満ちゃんに色目使ったら容赦しねーって布告だよ」
「………」
「なっ」
私はなんとなく黙って、笑満が顔を更に真赤にさせるのを見守った。
ここもなかなかに仲がいいようで何より。
「はい、名前書いて。ついでに副部長とかやって」
「お前はマイペース過ぎる」
頼にペンを渡されて、文句を言いつつも先輩は流夜くんの机で素早く署名した。
流れで役職押し付けられていた。
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