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四 敵、多過ぎでしょう。

side流夜46

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「………」

在義さんもなかなか業な生まれだ。

少し――補足情報を調べるために、暇があったら天龍に帰るか。

咲桜を連れて……は、どうだろう。

立場上、すぐには実行出来そうにない。

……だが正直、天龍の郷の知らない顔に好奇心が騒いでいるのも抑えられない。

「………」

そして今は――遙音と松生だ。

アパートに帰ると、思った通り、遙音がいた。

駐車場のガードレールに腰かけて夜空を見上げている。

……腹を決めたのか、腹を括ったのか。

「遙音」

呼ぶと、透明な瞳が流夜を見た。

「あれ。てっきり華取さんとこに泊まってくんのかと思った」

「思ったらお前、ここにいないだろ。中入れ。風邪ひくぞ」

部屋の鍵を開けると、遙音は軽い足取りでやってきた。

「入りまーす」

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