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四 敵、多過ぎでしょう。

side流夜30

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「――あのねえ、私も大概付き合いを認めないわけじゃない。――し、流夜くんは私を裏切ることはしないとわかっているからね」

在義さんの変わりように、咲桜に至っては若干泣きかけていた。

在義さんは続ける。

「まあ、邪魔してほしいんならするけど。いいの? 流夜くん」

「邪魔はしてほしくないけど急に許されても気味悪いよ!」

「親に向かって気味悪いはないだろ。わかった。私が流夜くんの隣に座ろうか」

「ごめんなさい!」

咲桜が即謝ったので、ダイニングテーブルで咲桜は俺の隣についてくれた。

向かいの在義さんは、軽くため息をついた。

「流夜くんが赤面台詞簡単に吐くから、邪魔してもあまり手ごたえがなくてつまらないのもある」

……在義さんに邪魔されて、それなりに被害は被っているんだけど。

そして俺、赤面台詞とか言ってるか?

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