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三 いつまですきでいられるのかな。

side遙音5

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無理矢理話を変えた。

これ以上自分の感情をさらすことを言ったら、それこそ戻れなくなる。

って言うか引かれるって。

笑満ちゃんははっとしたように俺を見て、頭をぶんぶん振った。

「あ、これ咲桜にもらったの。美味しーよ」

「ふーん」

誰かに作ってもらう弁当……憧れる。

最近神宮は咲桜の手作り弁当をいただいていて、何度か掠め取ったりした。

でもそれは咲桜が神宮のために作ったものだから、神宮が食べているものとは味が違うんじゃないかと思う。

「咲桜って料理上手いよなー」

「うん! すっごい上手!」

急に笑満ちゃんの瞳がキラキラしだした。

……咲桜が褒められると自動的に笑満ちゃんも嬉しくなるらしい。

仲いーな。ちょっと妬ける。

「遙音くんは、パン?」

「うん。大体バイト先でもらったヤツとか」

「そうなんだ」

俺は頼れる親族がいないので、高校からは一人暮らしをしている。

バイトも学校に申請して許可をもらっていた。

学費は、特待生として入ったので免除されている。

「食べる?」

「いいの?」

笑満ちゃんが箸に卵焼きを摘まんで差し出してくれた。

俺の声も明るくなった。

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