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三 いつまですきでいられるのかな。
side遙音4
しおりを挟むまだ、大事な子としか言えない。
誰かに掻っ攫われるようなことがあったらどうしよう。
絶対に平静でなんていられない。
大事過ぎて。
……笑満ちゃんの家族にも、嫌われるのが怖い。
――いや、嫌われるどころか、今は疎まれているのかもしれない。
もし、逢ってしまえば。
笑満ちゃんを攫ってしまいそうだ。
世間とか、はばかるべきものもぶっ飛ばしてただ笑満ちゃんが――愛しい子が、ほしい。
やべ。……だからそれはナシだって。
思考の中で自分を戒める。
「笑満ちゃんの弁当美味そうだね」
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