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二 それでも君は咲桜を望むのか?

side遙音6

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「は、遙音……? なんだよ、日義と友達にでもなったのか?」

「はあっ!? 怖―こと言うなよ!」

恐る恐る問うてきた友人に牙を剥いた。

そんなことあるか!

「今のどう見ても友達テンションだったけど……」

「どこをどう見ても恐怖対象でしかねえよ!」

「でも頼とか名前で呼んでたじゃん」

「あれはあいつがそう呼べって言うから!」

それが友達テンションなんだよ。そう言われたけど、断固認めない。

「えーと……がんばれ、よ……?」

友人たちの励ます言葉も疑問形になってしまっているが、みんなには俺と頼は友達に見えたらしい。

……友達ってなんだっけ?

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