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一 流夜くんの寝言と言うか……。

side咲桜2

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「はじめまして。雲居降渡です」

「あっ、松生笑満です。遙音くんの友達です」

「遙音の、ねー」

にやにやと降渡さんが見てくるからか、先輩はふいっと顔を背けてカウンターに戻った。

「あの、雲居さんも遙音くんのために動いてくださった方ですよね。ありがとうございます」

先輩の過去をつい最近知った笑満は、流夜くんだけでなく吹雪さんや降渡さん、龍生さんにもお礼を言っておきたいと言っていた。

降渡さんはにっこり人懐っこそうな笑みを見せる。

「降渡でいーよ。笑満ちゃ
「だから馴れ馴れしーんだよ、お前は」

ゴンッ

今度はお盆で頭を叩かれた。先輩に。

……さすがに痛かったようだ。

「遙音―」

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