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三 嫉妬

side作之助16

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「やめて。本当にやりそうだから絶対に本人には言わないで」

結局また止める係が俺に回ってくるオチだろう、それ。

水都さんの行動が簡単に読めるようになってしまった……。

山手さんは不承不承といった感じで顎を引いた。

「コガサクが嫌なら言わないでおくけど……水都ちゃん知ったら怒るぞ?」

「なんで水都さんが怒るの」

「コガサクのこと大事にしてるから」

「うん、よくわかったからもういいよ。そう気遣わなくても」

山手さん、俺がぼっちだったのとか気にしてくれてるんだな。

水都さんも俺もいい友達に恵まれたな。

「そういうんじゃないんだけど……あ、ちなみにコガサク。今朝私と二人でいることを水都ちゃんはどう思うと思う?」

「……なんか暴走しそう……?」

「どーだろっかなー」

山手さんはニヤニヤしている。

何か楽しんでいる風だけど……水都さんの暴走は喧嘩終わらせるより手間かかるから煽るのはやめてほしい。

「あ、作之助! 露季ちゃんと一緒だったんだ」

……言ってる傍から……。

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