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三 嫉妬

side水都20

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スマホを耳にあてて、相手が出るのを待った。

隣に座った作之助がじーっと見て来る……うう、逃げられない……。

『もしもし? 水都?』

「あ、総真くん……」

最初に電話した相手は総真くんだ。何も意味わかってないだろうけど、標的にしちゃったから……。

「あの……ごめん、なんか騒いじゃって……」

『ううん。大体のことはお友達から聞いたよ。挑戦状も読んだし』

「え?」

お友達って、露季ちゃんと快理ちゃんだよね? 経緯を知ってるから説明してくれたんだ……申し訳ない、二人とも。

……うん? ちょうせんじょうもよんだし……? 自分のカバンに手を突っ込んで、挑戦状を入れていた場所を探る。

え……ない!

「読んだの!? なんで!?」

いきなり大声を出すと、隣の作之助が驚いたのか肩を震わせて目を大きくした。

『なんで、って……作之助が水都を連れて行ったあと、落ちてたから。常盤さんと山手さんが、水都が書いたのこれだって言ってたし』

「………」

やってしまったー! 謝罪電話の内容変えなくちゃ!

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