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二 発覚
side水都2
しおりを挟むわたしの住む藤沢の家は、母屋(おもや)と、渡り廊下で繋がっている私の部屋のある離れが中枢になる。
ほかにも藤沢の親戚さんの家が敷地内には点々としていて、父様の仕事を手伝ってくれる方の母屋への出入りも多い。
父様のご両親はもう亡くなっていて、藤沢の第一権力者は父様だ。
父様にはお兄様がいたのだけど、お兄様ももう亡い。
わたしが父様と母様の実の娘ではないとみんな知っているから、わたしは若干腫物扱いされている。気にしないけど。
父様と母様は大事に育ててくださったし、羽咲ちゃんたちもいるし、わたしは大丈夫だ。
何よりわたしは父様と母様が大好きだ。それだけで、生きていける。
……学校ではぼっちだけど。
一人とぼとぼと通学路を歩く。
さすがにコガサクくんと一緒に登校することはない。
そういえばそろそろコガサクくんとの距離をもっと縮めたいなあ。
呼び方とか変えてみてもいいかな? 脳内でうーんとうなっていると、
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