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二 発覚
side作之助5
しおりを挟むそれは深くツッコむな。俺だってなりたくてなったわけじゃない。
「藤沢さん、それ堂々巡りするからやめよう?」
「えー、こんな優しくてジェントルなコガサクがヤンキーなの? 誤解されてるだけじゃね?」
じ、じぇんとる……? 玲哉の誤解こそどういう意味だか……。でも、俺のことを誤解だと思ってくれるだけでもありがいものだ。
「だよね! コガサクくんジェントルだよね!」
「な!」
「………」
……なんか恥ずかしいからそこのピックアップやめてほしい……。
それからこの幼馴染、息が合うな……。
俺と玲哉は幼馴染って感じではないけど、藤沢さんに仲のいい人がいるのはいいことだ。
……いや、幼馴染と気が合い過ぎて友達作るの放棄している節があったような……。
「ねえ玲くん」
この『玲』って呼び方も特別感があるな。藤沢さんは身を乗り出し気味に問う。
「もしかしてだけど、コガサクくんを最初にコガサクって呼んだの、玲くん?」
秒でばれた。
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