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二 発覚
side作之助1
しおりを挟む……誰でもいい。答えてくれないだろうか。
――なんで藤沢さんが俺の部屋にいるんだ……!?
思い返そう。俺は今日、学校を休んだ。なんか頭痛くて風邪っぽくて。
サボるのは俺の信条に反するから、学校には連絡を入れてある。
……が、それが裏目に出たようだ……。
俺はよくケンカを売られて(たまに買って)怪我して学校に行くことも多いから、生徒からは遠巻きにされている。
それはもうどうでもいい。
でも授業態度なんかはちゃんとした方だと思う。サボらないし遅刻もしたことないし。
そのためか、俺が喧嘩には巻き込まれだと気付いてくれた教師もいる。
その一人が俺の担任だ。
担任は俺のことをよく見ていてくれたらしく、藤沢さんと一緒にいるところも見られていたようだ。
そして藤沢さんに、今日出たプリント類を届けるついでに様子を見て来るよう頼んだらしい。
藤沢さんが話すところによると。
……さすがにマズいだろ!? 藤沢さん女子だよ!? 野郎のところに送り込むなよ! 男の友達いない俺も悪いけど!
「コガサクくんって読書家なんですねー」
「近所の図書館で古い本は自由にどうぞってやってて……」
じゃないだろ俺! 藤沢さんを早く返さなきゃだろ!?
「藤沢さん、届け物ありがとう。暗くならないうちに帰った方が――」
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