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六 めっちゃ仲良しじゃん!

side咲桜38

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「っ? 頼……?」

家族写真? 咲桜が名を呼ぶと、日義はいつもの気だるげな様子だった。

「だから、家族写真。卒業式ならいいだろ? なので先生、咲桜の卒業式にそのカッコいい素顔で来てくださいよ。眼鏡かけてたらぶんどって川に捨てるから」

また、と言って頼は教室を出て行った。

騒がしい奴が消えて、資料室は一気に静かになった。

「………」

「……なあ、日義となにあったんだ? お前ら」

「自分で考えろ。俺らの側(がわ)にいるんならな」

外していたメガネを戻した。

「遙音。日義にお前もつけ狙わないようにさせるから、今日はもう戻ってくれないか?」

「んなこと言って――、……わかった。あとで詳しい説明しろよ」

咲桜の肩が震える様子を見て、遙音は俺に言い置いてから教室を出た。

「咲桜」

二人しかいない部屋で、震える細い肩を抱き寄せた。

「ありがとう。護ってくれて」

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