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五 一緒にいるんだから、頼れよ。
side咲桜28
しおりを挟む噴火しかけたのを心配されつつ、なんとか目的は果たせた。
と言っても、インナーを二着買えただが、新しい世界に踏み入ったようでドキドキする。
昼食は混む時間を避けて少し遅めにした。
ショッピングセンター近くのカフェで食事を終えると、帰ってからの在義父さんへの話になった。
流夜くんは、咲桜は心配しなくていいから、と言い張るけど、やっぱり心配にはなる。
流夜くんと親しくなることを反対されてはいないけど、『彼氏』という存在に認めてくれるかどうか……。
「と、とあえず、今日は遅くはならないって言ってたから、流夜くんも一緒に行くことを伝えておくね」
スマホを取りだし、在義父さんにメッセージを送る。
いつ仕事の時間になるかもわからない父さんなので、基本的に私からメッセージをいれておいて、それに対して在義父さんから電話がかかってくるのがいつもだった。
私が出られないときは、留守電にメッセージが入っている。
「……咲桜、朝間先生には話しておいてもいいか?」
メッセージを打ち終えた私は、流夜くんの提案にびっくりしてしまった。
「夜々さん? ……えと、それは……」
嫌な汗が伝う。
お隣のお姉さんにして在義父さんの幼馴染である朝間夜々子さん。
私は母のように慕っているけど、夜々さんはこと、流夜くんの存在を気に入らないみたいだ。
藤城学園で養護教諭をしているから流夜くんとは同僚で、流夜くんイコール神宮先生だとも知っている。
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