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七 ありがとう

side羽咲7

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「熱くない?」

「大丈夫~」

水都ちゃんの声はほのぼのしていて、うちに連れ込んでよかったと思った。

それにしても、ツヤツヤさらさらな水都のちゃんの髪……。

「水都ちゃんってほんとキレイな黒髪だよね。漆黒というか。めちゃくちゃあふれ出る大和撫子感」

最後の感想に、水都ちゃんは「なにそれ」と笑った。

「わたしは反対に少し茶色っぽい人とか憧れるなあ。真っ黒髪だと、適度に梳いてないと重く見えちゃうから。羽咲ちゃんは陽が当たると茶色っぽく見えるよね」

その通り、黒髪ではあるけど少しだけ色素が薄いのかもしれない。

「髪色だけはお父さんなんだよね。お兄ちゃんもだけど」

「だけじゃないよ。中身も割と晃さん」

「私お父さんほど重症じゃないよ」

「……由羽くんにストーカーって言われてたの、どこの誰だっけ?」

「……私でございます」

「ふふ」

「そのネタ、きっと一生引っ張られるんだろうね……」

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