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七 ありがとう

side総真2

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「……うん………」

まだぐずぐずとし出した水都の言葉に、僕もうーもびっくりした。

思わず顔を見合わせてコソコソと話す。

「総真くん、知ってた……?」

「いや、聞いてない……」

玲と言えば、絶賛前世の恋人探し中。

まさか、その人と出逢ったとか……?

「水都の見間違いじゃないのか?」

僕はなんとか水都を励まそうと言ったのだけど、逆効果だった。

水都はその光景を思い出してしまったのか、また涙があふれたきた。……ごめん。

「だ、だって……手を繋いで歩いてたし、れ、玲くん、が……だきしめて、た……」

「「………」」

……え、えーと……どう否定したらいいのかわからない、恋愛経験皆無の僕とうーだった……。

お通夜みたいな空気になる。大往生した僕のじいちゃんのお通夜はどんちゃん騒ぎだったけど。

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