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七 ありがとう

side羽咲2

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……はい?

オレガスキナノ、ソウマサンジャナクテツカサダヨ?

「まー、このタイミングで言うの卑怯ったらしいけど、司が総真さんと付き合うことになったら言おうって決めてたから、ゆるして」

片手を顔の前に出して、ごめんのジェスチャーをする唯浜。

「……総真くんが好きだって嘘ついてたの!?」

私本気で、唯浜が総真くんを好きだと思ってたのに! 総真くんと二人でお出かけー! とかいうときも、心の隅で唯浜に悪いことしてるよね……と、ちょっとだけ罪悪感あったのに! 唯浜はうるさそうに片耳を手でふさぐ。

「嘘ついたっつーか司が早とちりしたんだろ。思い込み激しいから」

「お……思い込み激しいのは否定できないけど、いつでも訂正出来たじゃん!」

そんで唯浜、堂々と私に、総真くんが好きだって言ったことあるよね? 唯浜は、「んー」と何か考えるような間を置いて口を開いた。

「なんつーか、司の総真さん骨抜き度が、あ、これやべーなって思うくらいだったから、若干、さわらぬ神に崇りなし状態だった。総真さんも司のこと好きだってわかったから、付き合いはじめたら、とりあえず俺が総真さんを好きだっていう誤解だけは解いておこうと思って、今言った」

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