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四 うーに謝らせてくださいっ!

side総真9

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……うーに、僕が想と美結に抱いていた申し訳なさを話したことはない。

でも、気づかれていたのかな? それとも、なんとなく口にしただけ? 

……どっちでもいいか。うーは、知ってるんだ……。

あ、一つわかった。

僕は、うーといると気持ちが優しくなるんだ。

晃さんが僕のことを優しいって言ってくれたことがあるけど、違った。

うーがいてくれて、僕の気持ちが優しくなって、周りの人にも優しく接することが出来るんだ。

……なんか、僕の原点はうー、って感じだな。

「そうなんだね。なら、うー。辛いときは呼んで。傍にいて手を繋いでるくらいなら、俺も出来るから」

「……嘘でもうれしー……」

「嘘じゃないよ」

「あー、総真くんが優しすぎて悔しくなってきたー。総真くんとお出かけする権利、自分で勝ち取りたかった……!」

「最初の約束の方? まだ結果出てないだろ?」

「出てないけど、唯浜には負けると思う……」

「今からそれ悩んでてどうするの。ならそれは結果待ちで、デートの話でもする?」

「する」

こくこく肯くうーの頭を撫でたら、びくっと肩が跳ねた。

「ごめん、嫌だった?」

「ち、ちが……びっくりしちゃって……。もう一回お願いしていいですか……?」

そう言う、うーの顔が真っ赤なのに真剣で、やっぱり自然に笑みが浮かんでしまう。

「いつがいいかな。うー、今度部活休みの日とか空いてる?」

勉強机の前の壁に貼られているカレンダーに目をやりながら訊くと、うーは少し間をおいて口を動かした。

「今度は……ごめん、再来週の日曜なんだけど、お寺行くから……」

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