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バレンタイン短編
side咲雪4
しおりを挟む――結局、二人して頭を悩ませているうちに学校についてしまった。
友達だとなくて、恋人だとあること、とか……?
悩んでいるうちに、下校時間になってしまった。
「さゆ?」
「……はい!」
「どうした? 調子悪い?」
「いえ! ちょっと考えごとを!」
「そうか? 話聞くか?」
「ううん、大丈夫。帰ろっ」
ま、まずはチョコを渡すとこからだ!
晃くんと二人で帰るのはほぼ毎日だけど、未だに隣を見るのはドキドキする。
あ~どんな顔するかな?
「え………」
そう言ったきり、晃くんは固まった。
もしかして今日がバレンタインって忘れてたかな? 去年まではさらっと渡していたし受け取ってくれていたけど……。
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