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ソノサキ8 side咲雪
しおりを挟む「晃くん、ごめんね、いきなりこんな話になってて――」
奏子さんと光司さんが焦っている。
けど、違うよ。
「大丈夫です。晃くん、感動してるだけですから」
テーブルの下で繋いだままだった手に力をこめると、晃くんははっと瞬いた。
「……なんでさゆにはばれてんの……」
口元を手の甲で隠して、恥ずかしそうな晃くん。か、可愛い! ぎゅって、ぎゅーってしたい!
「か、感動? 晃、新しいお父さんとか嫌じゃないの?」
奏子さんはまだ戸惑っている。
「そんなわけない。この前も言ったけど、母さんを大事にしてくれる人なら、俺は反対なんてしない。ただ……俺、自分の父親とは一生縁がないかなーとか思ってたから……。旭の親が結婚したって聞いたときは、少し旭を羨ましく思ったし」
晃くん……。
「晃くん、約束します。絶対奏子さんを大事にして、幸せにするって。だから、僕を晃くんの父親に――咲雪さんの父親に、してください」
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