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ソノサキ7 side咲雪
しおりを挟むこ、晃くんのお父さん⁉ しかも、この方もなんとなく似ているなって思ったけど、雪村って苗字ってことは――。
「は、はじめまして、晃くん、咲雪さん。咲雪さんは、兄がお世話になります」
兄!
「お父さんとご兄弟なんですか……?」
「そ、そうなんだ。兄弟そろって今まで仕事一辺倒で、恥ずかしいくらい女性と接点もなくて……あれ、今、咲雪ちゃん……?」
ふっと、私、何気なく呼べていた。
「お父さんって言いました。お母さんのこと、よろしくお願いします」
椅子に座ったままだけど、お父さんに向かって頭を下げた。
なんとなくの理由がわかった気がする。
なんとなく、この人はお母さんを大事にしてくれる人だ、って。
「咲雪ちゃん……」
お父さんが、今にも泣きだしそうな顔をした。
お父さん、ってもっと怖い存在かと思っていたけど、圭一お父さんはなんか可愛いかも。
「さゆちゃんほんといい子! で、うちの息子は……」
奏子さんが晃くんを見る。晃くん、さっきから黙ったまんまだけど……。
あ。
「晃は……やっぱりまだ嫌だった?」
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