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コクハク4 side旭

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相馬さんが、ぱっと気のいい笑顔で見上げて来た。

「晃たちも一緒に?」

「いや、二人で。琴も藤沢がいるし、咲雪は雪村と付き合いだしたわけだし、六人で行ってもあたしと青山があぶれるだろ? だったら最初っから二人で行って遊び倒してこよーよ。青山の気が晴れるまでさ」

……相馬さんって、不思議。天然系ではないんだけど、こう……自然体が最強な人。

「相馬さん、俺ね、ほんとにさゆのお兄ちゃんなんだよー」

「へー。マジか。じゃあ秘密にしなくちゃなー」

俺の暴露にも、相馬さんは全然驚かなかった。

「あの、本気で聞いてる?」

「当たり前だろ。青山が自分から話す前にあたしが言いふらせるわけないだろ」

「その割には驚きが少ないような……」

「だって昨日、自分でそう言ったろ?」

……え、あれを本気に取っていたの?

「相馬さんって不思議だね……」

「それは初めて言われる評価だな」

「……送ってく」

「いいの? んじゃ、ありがと」

なんか、相馬さんといると、疲れるけどラクかも。

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