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コクハク5 side晃

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「……さゆ?」

何故か、さゆの顔が紅かった。

……こすりすぎたかな。

「晃くん、私のこと好きなの……?」

……ああ。急に告られて恥ずかしくなったか。

「そうだよ。たぶんずっと前から好きだったと思うけど、自覚したのはあの、雷の日かな」

さゆが、俺を護ってくれた日。優しい腕で、抱きしめ返してくれた日。

伝えると、さゆは口を引き結んでから真っ赤な顔で喋り出した。

「~~~私が、旭を好きだったってわかったの、……晃くんを好きになったから、だよ?」

「……は?」

え……なんか大きなことが一気に言われたような……。

「小学校で旭とは離れて、中学で晃くんと出逢って……晃くんはすぐに家族みたいな存在になったから、私も気づくの、遅かったんだけど……晃くんのことを好きなんだって気づいて、それから、同じ気持ちの、もっと小さなものを、旭にも持っていたって、気づいたの」

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