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コイゴコロ3 side咲雪

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琴ちゃんってそんなレベルだったの……?

「あ、知っててくれたんだ。嬉しいなー。で? ねえ、どうする? 琴の大事な友達怖がらせてくれた『お礼』、しちゃってもいいのかな?」

「な――友達だからって、あんたは関係ないでしょ! あたしらが用あるのは雪村くんに手ぇ出した司で――」

「じゃあ俺を殴れよ」

涼やかに響いたのは、晃くんの声だった。

私たちを囲んでいいた女子、みんなから喉を引きつらせたような音を聞いた気がする。

いつも通りダウナーな感じの晃くんだけど、……お、怒ってる……?

「ゆ、雪村く……ちがっ」

「別に違っててもいい。さゆは俺だから、さゆを殴りたいんなら俺を殴れって言ってんだよ」

「わかった」

何ばかなこと――! って、私が怒る前に、一人が答えて晃くんの方へツカツカ歩き出した。

そのまま、左拳で晃くんの右頬を殴った。

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