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第一章
地下牢 ヒロインSide
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何で! 何でこんな事になっちゃったの? アル様はわたしのモノになったんじゃなかったの? どうしてわたしがこんな地下牢に閉じ込められなきゃいけないの!
今日はメインイベントの一つであるダンスパーティの日だった。シナリオではアル様とダンスした事をティアナ様に酷く咎められて、泣き去ったあたしを追いかけて来たアル様がバルコニーで優しく慰めて下さり、そのまま抱きしめられて二人の仲もグッと深まる大事なイベントだ。
それが何でアル様に腕を捻り上げられた挙句、兵士に拘束されて地下牢に放り込まれたのかサッパリ分からない。攻略した筈のスクト様も、何故か魔道具を持って来て何かを調べていたし。とにかく、ここを出なきゃ。ヒロインのわたしがこんな場所に居るなんておかしいんだから。
遠くでギイィ…と音がした後、誰かの靴音が段々近付いてくるのが聞こえた。誰でもいい、アル様を呼んで貰おう。アル様に話せばきっとここから出して貰える筈。そうして様子を伺っていると、一番の待ち人の姿が見えたので牢の鉄格子に駆け寄った。アル様は入口に居た見張りを人払いして、そこにある椅子を手に持ちこちらに近付いて来た。
「アル様! 早くここから出して下さい、どうしてわたくしがこんな所へ……」
「やぁ、ヒロイン。ようやく本音で話せる時が来て嬉しいよ」
「え……」
アル様は運んで来た椅子を牢の前に置くと、そこにドカッと座ってニヤリとほほ笑んだ。
「まさか君も転生者だったとは驚きだよ、ミンスロッティ嬢」
「キミも? ……ま、まさか」
「うん、そのまさかだよ。この俺も転生者さ」
……そん、な。この国の王太子で、このゲームのメイン攻略対象者のアル様が転生者だと言うの。そんな可能性、これっぽっちも考えてなかったわ。
「じゃ、じゃあ、転生者同士で婚約したって事? 二人でフラグ折りまくってたの?」
「……あぁ、ティアナの事かい? ティアナは転生者じゃないよ。彼女には前世の記憶も、ループの記憶もどちらも無い」
「へ?」
「いやぁ~ビックリしたよ。交通事故で死んだと思ったら、妹がハマっていた乙女ゲームの中に生まれ変わってるんだからね。妹が毎日リビングでプレイしてるもんだから、何となくゲームも見てたんだよね。お蔭でこの世界がゲームの中だって事に気付けたんだけどさ」
「はぁ……」
思わず間抜けな返事を返してしまう。アル様の中身が転生者だったから、元々のキャラクターとは違った雰囲気になっていたのか……。
「ゲーム画面にメチャ好みの女の子が映ってて、妹に聞いたら“悪役令嬢”だって教えられてさ。あんなに可愛いのに悪役だなんて勿体ないよなーって思ってたんだよ。で、せっかく王子に転生したんだから俺が彼女を幸せにしてあげればいいじゃん、って思ってさ。」
わたしの頭の中は思考回路が停止していた。王子が転生者で、あたしは牢に入れられてるって事はこれってもはや詰んでしまってるのでは……。
「最近は悪役令嬢に転生するラノベとかも流行ってるじゃん? もしティアナがそうで、俺との婚約を避けられたりしたら困るなーって思って、念の為に転生者かどうかは何度も確認したんだよ。違っててマジ良かった! だから思いのまま全力で愛しまくって甘やかしてたんだけど……」
一瞬で氷の様な視線に変わるアル様に、あたしは背筋が凍りそうになる。
「まさかヒロインの方が転生者だったとはね」
「ひぃぃぃぃ! で、でも、ヒロインが転生者なパターンも王道だったりするし」
「だからと言って魅了の魔法使ったり、魔道具でティアナ操ったりして許されると思う?」
「あううううう……」
「まだティアナと俺に直接被害が無ければ見逃してあげようと思っていたけど、この俺にも必死に魅了の魔法かけようとしていたよね。王族には効かないって事、ゲームでは出てこなかったのかい?」
「えー! そうなの? そんな設定知らないわ」
「ふーん、じゃあ裏設定なんだろうね。残念だったね。あ、タクトとスクトには事前に念の為魔法封じの術をかけさせておいたから、彼らにも効かなかったのはそのせいだよ」
「そんな……」
どうりでこの三人はどんなに頑張っても振り向いてくれなかった訳だわ。アル様とスクト様はかかった振りしてたなんて、ショック……。
「さて……君の処遇、どうしようかなぁ。重罪である禁呪を使った訳だしねぇ」
まるで悪魔の様な微笑みを浮かべているアル様に、わたしは必至で命乞いをした。アル様と同じく、わたしも事故死した後このヒロインに生まれ変わったのだ。記憶が戻ったのはこの学園に入学する直前だったけど、せっかく再び生を受けたのだ。まだ死にたくはない。
「お、お願い、命だけは助けて! もう二度と近寄ったりしないから許して。わたし、ただ幸せになりたかっただけなのよ!」
「へぇ……人の幸せ奪っておいて、よくそんな事言えるね。ティアナがどんなに苦しんでいたのか知りもしないくせに」
「そ、それは……ゲームのキャラクターだと思っていたから……」
「皆、ちゃんとこの世界で生きているんだよ。それ、わかってる?」
「…………っ。あ……さはか、だったと思います。ごめんなさいっ。罪は償いますから……」
アル様の瞳がスッと細められた。そのお顔は美しいのに、氷の様に冷たい。
「ここに君が森の中にあるアイテムショップで魔道具を購入した証拠の品がある」
懐から売買契約書が取り出された。
「……何故、それを」
「スクトが店主になりすましてたのに気付いてなかったみたいだね。本物の店主は既に捕獲済だ」
「…………嘘。いつの間に」
「それと先程ティアナに使用した魔道具の発動記録……それらは陛下に提出させて貰うよ」
「あ、アル様!」
無駄かもしれないけど、アル様に懇願する。やだ、こんなところで死にたくない。
「まぁ……同じ転生者のよしみで、命だけは助けて貰える様頑張ってはみるよ。ただ陛下もかなりご立腹の様だから、あまり期待はしないでね。王族を手に掛けた罪は何よりも重いんだよ」
「そんな……」
「それに、愛するティアナを苦しめた事を許す事はこの俺が出来ないからね」
部屋の温度が一気に下がった気がして、身体がぶるぶると震えてくる。
「転生して浮かれて、安易な気持ちで手を出しちゃったんだろうけど。もっと堅実に生きれば良かったのにね。そうしたら普通に恋愛して結婚して幸せな生活送れたんじゃないかなぁ~」
「…………」
「残念だったね」
最後にとてつもないブリザードを吹き荒らした後、アル様は地下牢を出て行った。残されたわたしは、全ての力が抜けてその場にへたり込むしかなかった。
今日はメインイベントの一つであるダンスパーティの日だった。シナリオではアル様とダンスした事をティアナ様に酷く咎められて、泣き去ったあたしを追いかけて来たアル様がバルコニーで優しく慰めて下さり、そのまま抱きしめられて二人の仲もグッと深まる大事なイベントだ。
それが何でアル様に腕を捻り上げられた挙句、兵士に拘束されて地下牢に放り込まれたのかサッパリ分からない。攻略した筈のスクト様も、何故か魔道具を持って来て何かを調べていたし。とにかく、ここを出なきゃ。ヒロインのわたしがこんな場所に居るなんておかしいんだから。
遠くでギイィ…と音がした後、誰かの靴音が段々近付いてくるのが聞こえた。誰でもいい、アル様を呼んで貰おう。アル様に話せばきっとここから出して貰える筈。そうして様子を伺っていると、一番の待ち人の姿が見えたので牢の鉄格子に駆け寄った。アル様は入口に居た見張りを人払いして、そこにある椅子を手に持ちこちらに近付いて来た。
「アル様! 早くここから出して下さい、どうしてわたくしがこんな所へ……」
「やぁ、ヒロイン。ようやく本音で話せる時が来て嬉しいよ」
「え……」
アル様は運んで来た椅子を牢の前に置くと、そこにドカッと座ってニヤリとほほ笑んだ。
「まさか君も転生者だったとは驚きだよ、ミンスロッティ嬢」
「キミも? ……ま、まさか」
「うん、そのまさかだよ。この俺も転生者さ」
……そん、な。この国の王太子で、このゲームのメイン攻略対象者のアル様が転生者だと言うの。そんな可能性、これっぽっちも考えてなかったわ。
「じゃ、じゃあ、転生者同士で婚約したって事? 二人でフラグ折りまくってたの?」
「……あぁ、ティアナの事かい? ティアナは転生者じゃないよ。彼女には前世の記憶も、ループの記憶もどちらも無い」
「へ?」
「いやぁ~ビックリしたよ。交通事故で死んだと思ったら、妹がハマっていた乙女ゲームの中に生まれ変わってるんだからね。妹が毎日リビングでプレイしてるもんだから、何となくゲームも見てたんだよね。お蔭でこの世界がゲームの中だって事に気付けたんだけどさ」
「はぁ……」
思わず間抜けな返事を返してしまう。アル様の中身が転生者だったから、元々のキャラクターとは違った雰囲気になっていたのか……。
「ゲーム画面にメチャ好みの女の子が映ってて、妹に聞いたら“悪役令嬢”だって教えられてさ。あんなに可愛いのに悪役だなんて勿体ないよなーって思ってたんだよ。で、せっかく王子に転生したんだから俺が彼女を幸せにしてあげればいいじゃん、って思ってさ。」
わたしの頭の中は思考回路が停止していた。王子が転生者で、あたしは牢に入れられてるって事はこれってもはや詰んでしまってるのでは……。
「最近は悪役令嬢に転生するラノベとかも流行ってるじゃん? もしティアナがそうで、俺との婚約を避けられたりしたら困るなーって思って、念の為に転生者かどうかは何度も確認したんだよ。違っててマジ良かった! だから思いのまま全力で愛しまくって甘やかしてたんだけど……」
一瞬で氷の様な視線に変わるアル様に、あたしは背筋が凍りそうになる。
「まさかヒロインの方が転生者だったとはね」
「ひぃぃぃぃ! で、でも、ヒロインが転生者なパターンも王道だったりするし」
「だからと言って魅了の魔法使ったり、魔道具でティアナ操ったりして許されると思う?」
「あううううう……」
「まだティアナと俺に直接被害が無ければ見逃してあげようと思っていたけど、この俺にも必死に魅了の魔法かけようとしていたよね。王族には効かないって事、ゲームでは出てこなかったのかい?」
「えー! そうなの? そんな設定知らないわ」
「ふーん、じゃあ裏設定なんだろうね。残念だったね。あ、タクトとスクトには事前に念の為魔法封じの術をかけさせておいたから、彼らにも効かなかったのはそのせいだよ」
「そんな……」
どうりでこの三人はどんなに頑張っても振り向いてくれなかった訳だわ。アル様とスクト様はかかった振りしてたなんて、ショック……。
「さて……君の処遇、どうしようかなぁ。重罪である禁呪を使った訳だしねぇ」
まるで悪魔の様な微笑みを浮かべているアル様に、わたしは必至で命乞いをした。アル様と同じく、わたしも事故死した後このヒロインに生まれ変わったのだ。記憶が戻ったのはこの学園に入学する直前だったけど、せっかく再び生を受けたのだ。まだ死にたくはない。
「お、お願い、命だけは助けて! もう二度と近寄ったりしないから許して。わたし、ただ幸せになりたかっただけなのよ!」
「へぇ……人の幸せ奪っておいて、よくそんな事言えるね。ティアナがどんなに苦しんでいたのか知りもしないくせに」
「そ、それは……ゲームのキャラクターだと思っていたから……」
「皆、ちゃんとこの世界で生きているんだよ。それ、わかってる?」
「…………っ。あ……さはか、だったと思います。ごめんなさいっ。罪は償いますから……」
アル様の瞳がスッと細められた。そのお顔は美しいのに、氷の様に冷たい。
「ここに君が森の中にあるアイテムショップで魔道具を購入した証拠の品がある」
懐から売買契約書が取り出された。
「……何故、それを」
「スクトが店主になりすましてたのに気付いてなかったみたいだね。本物の店主は既に捕獲済だ」
「…………嘘。いつの間に」
「それと先程ティアナに使用した魔道具の発動記録……それらは陛下に提出させて貰うよ」
「あ、アル様!」
無駄かもしれないけど、アル様に懇願する。やだ、こんなところで死にたくない。
「まぁ……同じ転生者のよしみで、命だけは助けて貰える様頑張ってはみるよ。ただ陛下もかなりご立腹の様だから、あまり期待はしないでね。王族を手に掛けた罪は何よりも重いんだよ」
「そんな……」
「それに、愛するティアナを苦しめた事を許す事はこの俺が出来ないからね」
部屋の温度が一気に下がった気がして、身体がぶるぶると震えてくる。
「転生して浮かれて、安易な気持ちで手を出しちゃったんだろうけど。もっと堅実に生きれば良かったのにね。そうしたら普通に恋愛して結婚して幸せな生活送れたんじゃないかなぁ~」
「…………」
「残念だったね」
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