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私たちは付き合う友達の種類が違う男女だった。
ただひとつ、私達を繋ぎ止めていたものは『波長が合う』という関係性だ。
だから、私はたまに君と話したくなる。
たまに話せればいい。
ただ、その「たまに」さえ、いつまでも続かないんだろうな。
私たちはきっと、大学を卒業してこのバイトを辞めたら……。
会う機会はなくなるんだから。
「あ、花火まだ終わってないやん」
従業員用出入口から発せられる二つの足音が私の声で不意に止まり、闇に夏の音が響く。
「あー、林檎飴食べたいなー」
鼓動を隠した独り言を浮かべた結果。
バイトからの帰路、寄り道は初めてだった。
ただひとつ、私達を繋ぎ止めていたものは『波長が合う』という関係性だ。
だから、私はたまに君と話したくなる。
たまに話せればいい。
ただ、その「たまに」さえ、いつまでも続かないんだろうな。
私たちはきっと、大学を卒業してこのバイトを辞めたら……。
会う機会はなくなるんだから。
「あ、花火まだ終わってないやん」
従業員用出入口から発せられる二つの足音が私の声で不意に止まり、闇に夏の音が響く。
「あー、林檎飴食べたいなー」
鼓動を隠した独り言を浮かべた結果。
バイトからの帰路、寄り道は初めてだった。
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