ベルガモットの空言

小春佳代

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君が一番、を軽めたい

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君が一番だよ

君が一番って言葉を使わないで
どう伝えたらいいんだろうなんて
毎日毎日考えて
特に伝えたいことがない時でも考えて


君が一番だけど

君が私に関わり続ける義務はない分
私の人生には
二番のものも
三番のものも
必要なんだよって
当たり前のことなんだけど


僕が一番なんだ
なんて気づく時は訪れないだろうな

どっか行かないでなんて
一生言わないもん


君が一番だけど

私の人生には
最高な二番のものも
最高な三番のものもあるんだよ
ってそれとなく伝えるのは

本当は地の底まで重い女だということを
かろうじて誤魔化すために
羽根をつけて軽めてるんだよ
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