90 / 157
欲の消滅と反動の我儘
しおりを挟む
「それどころじゃない」という事態による
欲の消滅は顕著なものでありました
日々カールを施していた栗色の髪は
すとんと肩に落ちかかり
あの人に会えるから、と
指先と目線で
季節の色をあしらわれたワンピースを
選び抜くこともなく
カフェを心の拠り所としていた自身の
新たな居場所は
コンビニ前の車内となっておりました
ここは鏡の向こう側の世界
普段と寸分も違わない景色のはずが
いつの間にか
全く別の世界に様変わりしていたのです
たいしたことは出来なくていい
そう思いながら
今日も今日を終えようとしています
でも、もしまた
あの人に会える日が
いつか訪れることがあるならば
何ヶ月かぶりのキスの後に
我儘を言ってみようかと思うのです
「もう舌は入れてくださらないのですか?」
欲の消滅は顕著なものでありました
日々カールを施していた栗色の髪は
すとんと肩に落ちかかり
あの人に会えるから、と
指先と目線で
季節の色をあしらわれたワンピースを
選び抜くこともなく
カフェを心の拠り所としていた自身の
新たな居場所は
コンビニ前の車内となっておりました
ここは鏡の向こう側の世界
普段と寸分も違わない景色のはずが
いつの間にか
全く別の世界に様変わりしていたのです
たいしたことは出来なくていい
そう思いながら
今日も今日を終えようとしています
でも、もしまた
あの人に会える日が
いつか訪れることがあるならば
何ヶ月かぶりのキスの後に
我儘を言ってみようかと思うのです
「もう舌は入れてくださらないのですか?」
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
人生を共にしてほしい、そう言った最愛の人は不倫をしました。
松茸
恋愛
どうか僕と人生を共にしてほしい。
そう言われてのぼせ上った私は、侯爵令息の彼との結婚に踏み切る。
しかし結婚して一年、彼は私を愛さず、別の女性と不倫をした。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる