ベルガモットの空言

小春佳代

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勝手に慕っているよ

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日々、今後の生き方を、問う

日々、まともに満たされる方法を、問う

日々、周りにいる人々の笑顔の源を、掘る



君たちが君たちらしく
澄んだ空気の中を駆け回っていると
心の芯の方から安心感が湧いてくるんだ

あなたが私のことを
日常のふとした瞬間に思い出してくれたと
分かるだけでも
誰かの為だけの自分ではない自分の
存在が証明されたような気がするんだ

そして
私はいつも同じことを少しだけ違う言葉で
綴り続けている気がするんだ

だからもう文章を残す必要もないだろうと

一度同じようなことを書いているではないか

でもふと気づけば
私が世界で一番好きなあの作家の新作も
結局「静寂な孤独」が物語化されていた

あぁ、私もずっと同じことを書き続けるんだ

繰り返し繰り返し

今日も頑張ろう

勝手に慕っているよ

なんとかやり過ごそう

片想いのようなものだから

疲れたけどあともうちょっと

もし私があなたを不快にさせてたら……

「またメソメソしてる」

あなたがその時期その時期で
私に発してくれる予知できない言葉だけは
いつまで繰り返されるのか
全く先が見えないんだよ
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