ベルガモットの空言

小春佳代

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問いは光の粒へ

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私のこと
どう思ってるの?

まだ未熟な子たちには
さして重みのない
言葉なのでしょうか

私にとっては
確認するのも
確認してしまったゆえに
そうではなくなってしまった時の衝撃も
こわいのです

何も知らない方がいい

でも
まだ未熟な子たちには
これからのお城を築き上げていく
予定があって

「私のこと どう思ってるの?」

これを聞かずして
未来が動く保証なんて
どこにもなく

それでは私は?

何も知らなくても
私はもう
お城という檻の中にいます

やがて
傷を浮かび上がらせてくるだろう問いに
きっと何の効果もないでしょう

今日も鉄格子に両手をかけ
朝日に挨拶をします

永遠に口にされない問いは
光の粒となって
舞う埃ほこりと共に
朝日が差し終わる彼方へ
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